業種の垣根を飛び越えて“ローカル”をデザインする

株式会社温泉道場

株式会社温泉道場

コミュニティデザイナー(場づくりコーディネーター)

今巷では、銭湯や温泉がブームになっています。

昭和の風情やレトロな雰囲気が逆に新鮮で、なおかつ大きな湯船でリフレッシュできる場所。

しかし、全国的に見るとお風呂屋さんの経営状況は苦しいのが現状です。

そんなお風呂屋さんからの文化発信をキーワードに、温泉や銭湯、旅館のコンサルティングや温浴施設、カフェの自社運営など、幅広く手掛けているのが株式会社温泉道場(以下、温泉道場)です。

現在、同社はデザイナーを募集中。

今回は埼玉県比企郡ときがわ町にあるオフィスで、取締役副社長執行役員 兼 グループCOOの宮本昌樹さんとデザイン室グループマネージャーの武藤崇之さんにお話を伺いました。

ゲスト

  • 宮本さん

    宮本昌樹さん

    取締役副社長執行役員 兼 グループCOO

  • 武藤さん

    武藤崇之さん

    事業推進・管理本部 デザイン室グループマネージャー

日本の文化「お風呂屋さん」から文化を発信するのがミッション

下條信吾

下條信吾

今回はよろしくお願いします。早速ですが、最寄り駅からこのオフィスまで歩いてきて、すごく田舎でビックリしました。


武藤崇之

武藤崇之 さん

そうですよね。観光地というわけでもないので、田んぼ道を知らない人が歩いているだけで、地元の人は「見たことない人が歩いてる!」ってザワつきます(笑)


宮本昌樹

宮本昌樹 さん

私も以前は山手線沿いにオフィスがある企業で働いていたので、最初は正直ちょっと驚きました。




下條信吾

下條信吾

そうですよね。関東にこんな景色があるとは……なぜこの場所でオフィスを立ち上げたのでしょうか?


宮本昌樹

宮本昌樹 さん

代表の山﨑が埼玉の幸手出身だったので、埼玉で起業しました。ちなみにこの建物はもともと、ときがわ町が所有している施設で、それを改築して利用しています。


下條信吾

下條信吾

田園風景の中にこんな素敵な空間があることも驚きです。御社がお風呂屋さんから文化を発信するのをメインテーマに事業を展開する理由とはなんでしょうか?




宮本昌樹

宮本昌樹 さん

統計上、日本のお風呂屋さんは1日に5店舗閉店しているといわれています。

一般家庭にお風呂がなかった頃、公衆浴場は人間が「健康で文化的な生活を送るための最低限必要な場所」として、地域の人たちの交流拠点になっていました。お風呂に地域の人たちが集まり、そこで地域の文化が醸成される。

ローカルに行けば行くほどそういった場所を存続させるのはすごく大切なことなんです。




下條信吾

下條信吾

なるほど。宮本さんはどういった思いでこの会社に転職されたのでしょう?


宮本昌樹

宮本昌樹 さん

僕は5年前、社員がまだ11人の時に温泉道場に入社しました。温泉が好きだったので、まず企業名を聞いてピンときたんです。そして実際に代表の山﨑と話して、経営者を育成・輩出していくという企業理念にも惹かれました。


下條信吾

下條信吾

御社はお風呂屋さんからの文化発信とともに「2025年までに5人の社長を輩出する」というミッションも掲げていますよね。


宮本昌樹

宮本昌樹 さん

はい。地域活性のためには、各地域に経営者を増やしていく必要がある。

僕も実家の和歌山から出て上京した理由は、そもそも働く場所がなかったから。各地域に若いメンバーが輝く“イケてる職場”があれば、そこで働きたいと思える人が増えるはず。

そして、そういった企業が地元に税金を納めて初めて地元のライフラインが保たれる。実際私も4月から三重県の会社の社長になりました。


下條信吾

下條信吾

それはおめでとうございます!現在はどんなお仕事をされていますか?





宮本昌樹

宮本昌樹 さん

ありがとうございます。僕は経営コンサルタントとして、民間の銭湯から経営の相談を受けたり、行政から赤字の施設を有効利用したいという依頼を受けたりしています。お風呂屋さんだけでなく、複合型の施設の経営相談も多いですね。

それから、日帰り温泉やおふろcaféなど自社施設も運営していて、そのマネージメントも行なっています。


下條信吾

下條信吾

かなり幅広く事業展開されていますね。


宮本昌樹

宮本昌樹 さん

そうですね。例えばお風呂屋さんが普通のコンサルティング会社に経営相談をしたところで、コンサルティング会社にはお風呂屋さんの運営経験があるわけではないので、すごく客観的な分析でレポートが上がってくると思うんですよね。

やっぱり、そのレポートは実際の運営経験を持たない中で作られたものなので、現場には活かしにくいんです。

でも僕らには自分達自身が経営している経験値があるので、リアルな改善プランを提案できます。だから赤字不採算のお風呂屋さんを再生したという実績もあれば、行政施設を引き受けてきた実績もある。それが僕達の強みだと思っています。