目に見えないものにかたちを。

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小論文講師/執筆・編集業/テキスト秘書

藤坂鹿

1994 年生まれ。新卒で大手電機メーカーの商品企画職に就職したのち、初等数学の 講師に転向。現在はフリーランスで執筆編集と予備校の小論文講師をしています。趣味に統 一性がなさすぎで人格を疑われやすい。(一例紹介:山登り、ダンス、短歌、カメラ、植物 の世話、料理、読書、ファッション、映画、レビューライティング...まだまだ続きます。日々 増えます。)

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昔から、喋るのがド下手でした。喋りすぎ、あるいは喋らなさすぎ。
思いをぶつければ「激しい」と言われ、黙っていれば「何を考えているの?」と言われ。
ちょうどよく喋ろうとしても、話し言葉はなかなか感情や考えを捕まえられない。
それらをうまく伝えられずに落ち込んだとき、いつもそばにあったのは、「文字の言葉」でした。

小さい頃から、文字と一緒に育ってきました。最初に触れた文字は、家にあった絵本。
次に、近所の塾でもらった国語の教材。物語。道徳の教科書。マンガ。国語便覧。課題図書。小説。小説。小説。批評文。歴史資料集。論評。受験の参考書。自己啓発書。小説。批評。ビジネス書。論評。論評。小説。小学校 3 年生からつけ始めた日記は今年で17 年目、12 冊。
うれしいときもかなしいときも、すぐそばに文字の言葉がありました。

就職した頃、文字の言葉を仕事にしようとはこれっぽっちも考えていませんでした。
むしろ、これまでの人生は文字に頼りすぎていたからこそ、その真反対側へと転がりこんでいこうと決めていたのです。
しかし、新卒で入った会社を想定外の出来事で辞めることとなり、そのあともいろいろあって、結局は文字の言葉を仕事にすることになりました。
この仕事を始めたとき、「わたしの帰ってくる場所は、死ぬまで『文字の言葉』なのだろうな」と思い ました。

わたしは、書き手として自分に課しているルールが2つあります。

ひとつは、透明な器であること。
わたしという容れものを通して、誰かの人生や眼差しや表情を、別の誰かに届けることを使命とすること。

もうひとつは、透明でありながら、何を見るか、どこから見るか、どう問うか、そして誰の
ために書くのかを、自分のなかで定めておくこと。

ある人の物語を読み手に届けるためには、その人の辿ってきた見えない道に、言葉という見える形を与えなくてはならない。その言葉を選ぶ手伝いをすることが、わたしのミッションです。

宜しくお願い致します。