不確実な時代を生き抜く経営者を育てる

株式会社アピッシュ

株式会社アピッシュ

SV / 店舗スタッフ(店長候補)

アメリカやヨーロッパでは広く認知されている洗濯代行サービス「WASH&FOLD」。そんな海外のサービスをいち早く日本に持ち込み2005年から事業化した株式会社アピッシュは、設立21年目にしてFC含め全国で23店舗を展開しています。洗濯代行サービスの日本での認知度はまだ高くありません。洗濯代行を誰もが当たり前に利用する文化をつくるために、同社では3年以内に関東に50店舗を展開することを目指しています。そのためには、SVや店長がまだまだ足りません。今回は同社のビジョンなどについて代表の山崎美香さんと社長室の柳父豊さんに伺いました。

ゲスト

  • 山崎さん

    山崎美香さん

    代表取締役社長

  • 柳父さん

    柳父豊さん

    社長室室長兼直営・FC事業部部長

洗濯代行が当たり前の社会へ

田尻亨太

田尻亨太

今日はよろしくお願いいたします。他の記事ですでに立ち上の背景のお話なんかはすでに紹介されていたかと思うので、今日は御社の事業や求める人物像などについて掘り下げていきたいと思います。早速なんですが、今ってWASH&FOLDの店舗数はどれくらいなんですか?

山崎美香

山崎美香 さん

今はFCを含めて23店舗を全国に展開しています。あと、目黒の大岡山に水洗い専門のクリーニング店Licue(リクエ)を2017年12月にオープンしました。これまでの石油溶剤を使ったドライクリーニングとは違い、100%水洗いなので環境にもいいし、汗による汚れもしっかり落とせます。日本で100%水洗いのクリーニングサービスを提供しているのはうちだけなんですよ。


田尻亨太

田尻亨太

さすが、目の付け所がすごい。環境にもいいし、汚れもしっかり落とせて、日本で唯一って、サービスとして最強ですね。ちなみに、WASH&FOLDは海外では有名ですけど、日本だとまだ珍しいですよね。似たようなサービスを提供している競合はあるんですか?

山崎美香

山崎美香 さん

昔からちょこちょこ競合は出てくるんですけど、うちほど「文化」を大切にしているところは少ないと思います。

田尻亨太

田尻亨太

といいますと?

山崎美香

山崎美香 さん

例えば、「自分たちは豊かなサービスを使っていて、友達にもこのサービスの良さを教えてあげたい」と思ってもらえるような、スタッフの育成も含めた店舗づくりです。ただ洗濯機を並べて、内装をおしゃれにしても結局は失敗してしまう。

私はアメリカでこのサービスに出会って、WASH&FOLDの素晴らしさに魅了され、日本にもこのサービスを広めたいと思いました。知ってもらえたら絶対にファンになってもらえると思ったので。

田尻亨太

田尻亨太

なるほど。「自分が好きなものを広めたい」、という想いはどこにも負けないということですね。僕もこれまでいろんな会社を取材してきましたけど、理念やビジョンに共感しているユーザーや社員が多い会社ほど強い印象があります。

山崎美香

山崎美香 さん

日本って先進国の中でも家事代行サービスの浸透が遅れているんですよ。海外だと、共稼ぎの家庭ならお掃除代行くらいは当たり前のように利用しているし、働くママはベビーシッターに子どもの面倒をお願いしている。でも、日本の場合はお金持ちの人しか家事代行を使っていないのが現状です。私は「高みにあるものを俗に落とす」と言う考え方を大切にしていて、ごく一部の人しか使えないものを誰もが使えるものにしたいんですよ。

田尻亨太

田尻亨太

働く側としても、トップが明確なビジョンを掲げていた方がついていきやすいですよね。自身の会社員経験を振り返ってみてそう思います。

山崎美香

山崎美香 さん

想いの強さなら負けませんよ(笑)。洗濯って誰がやっても同じだと思うんです。汚れが落ちて、ちゃんと畳んであれば、お父さんがやっても、お母さんがやってもいいわけで。それなら、どんどん外に出して余った時間を豊かな時間に変えた方がよっぽどいい。そんな風に洗濯の「文化」を変えていけたらいいと思っています。

田尻亨太

田尻亨太

共稼ぎが当たり前になってきた今だからこそ、「家庭においても誰がやってもいい仕事はアウトソースして、余った時間を豊かな時間に使おう」という雰囲気がありますよね。
でも、アピッシュを立ち上げた当時って、今ほど家事をアウトソースするという価値観がなかったと思うんですね。振り返ってみてそのあたりはどうでしたか?

山崎美香

山崎美香 さん

当時は「洗濯代行サービスをやろうと思うんだ。いいと思わない?」って周りの友だちに話しても、「そんなのウチでやればタダなのに。なんでわざわざ外に出す必要があるの?」なんて言われてました。

一同:笑

田尻亨太

田尻亨太

理解を得るまでに時間がかかったんですね。

山崎美香

山崎美香 さん

はい。だから、洗濯代行がだらしないとか、カッコ悪いとか思われないようにブランディングを工夫したんです。




田尻亨太

田尻亨太

なるほど。具体的にはどのような工夫をされたんですか?

山崎美香

山崎美香 さん

最初から多くの人に受け入れてもらおうとは考えずに、まずはカッコよくて、新しいものが好きな、アンテナの高い人たちをターゲットにしました。お店づくりも、スタッフの採用も、ポスターも、リーフレットも、なんでもアンテナの高い人向けにしたんです。カッコいい生活が好きな人たちが利用してくれれば、他の人たちも「あの人が使っているから、自分も使ってみようかな」って思ってくれるんですよね。

田尻亨太

田尻亨太

たしかに。実は昨日テレビをつけていたら、たまたま某テレビ番組でここの中目黒高架下店が紹介されていて。利用しているお客さんも「ここを使っているとなんかお金持ちっぽくみられそうで」って言っていましたね。まさに狙い通りのブランディングに成功している。本当に業界のイメージをガラッと変えている気がしていて。ひと昔前だと、「ランドリー屋さんで働こう」という若者はほとんどいませんでしたもんね。

山崎美香

山崎美香 さん

なんか、うさちゃんのエプロンをつけている人が働いているイメージがありましたもんね。でも、ここではカッコいいユニフォームを用意してあげているから、働いている人もイケてるイメージになる。やっぱりお客さまもそうですけど、オシャレな子や情報感度の高い子に「働きたい」って持ってもらうためには、ユニフォームやお店の雰囲気づくりにこだわらないといけないと思ったんですね。